婚活は「恋人」探しではない

婚活を始める時に「恋愛」したいのか「結婚」したいのか、ご自身の心に確認したうえで婚活をスタートさせるのが失敗しない婚活の秘訣です。

恋人を選ぶことと生活を共にする人生の伴侶=結婚相手を探すことは、観点が全く別だからです。結婚では、新しい家庭を築くことになります。一緒にその家庭を「運営」していけるかどうか、という観点でお相手探しをすることが大切です。

となれば、学歴や身長、年齢などにこだわる理由がなくなるかもしれません。こだわる条件があればあるほど出会いのチャンスが狭まります。

結婚とは生活です

結婚は、毎日の暮らしです。「好き」だけでは成り立ちません。

ご存知の方も多いと思いますが『40代を後悔しない50のリスト』などで知られる大塚寿氏の著作に『結婚を後悔しない50のリスト』があります。

結婚した後の生活を、どのように『マネジメント』していくか、という視点から書かれた読みやすい本です。
結婚を後悔しないために結婚後、繰り返す日々の生活、双方の親や親戚との付き合い、子どもが生まれてからの夫婦関係の変化、教育方針の食い違い、子育ての悩みや問題、学校や地域との関わり方など、多方面に渡って情報収集や問題の解決能力が必要とされます。
また、住宅の購入や保険、マイカーの買い替えなど大きなお金も動きますから金銭感覚が合うかどうかも結婚相手を選ぶ条件としては大切な点です。

それまで別の家庭で育ってきた二人が、新しい家庭を築く中で起こる大小様々な困りごとや問題が起こるその度毎に、向き合いお互いの考え方の齟齬をすり合わせていかないと終焉を迎えやすいのが結婚生活です。

愛情では、解決できない諸問題も結婚生活には様々起こり得ますから「マネジメント」が必要。「知識」と「技術」で結婚生活をマネジメントする必要性を実例を交えながらわかりやすく解説して下さっています。

結婚生活をビジネスと同じようにマネジメントすることで、とかく感情的になりやすい夫婦の問題を客観的にとらえ、対処できるヒントが示唆された本です。

結婚で優先させたいものは何か

あなたは、結婚に何を求めるのでしょうか?子どもを持ちたいのか否か。まず、ここははっきりさせた方が良いです。

いくらお相手を気に入ったとしても「不妊治療してまで子どもを絶対持ちたい」相手と自分は「そこまでして子どもは授からなくても良い」ということであれば、家庭に望む価値観が違いますから、いつまでも交際していても成婚できません。

また、自分は、結婚後も今の仕事を続けていきたいのか。どこでも続けられる仕事ならお相手の地域の選択肢は拡がるでしょう。しかし、今の職場を辞めることはできないならば、通勤可能圏内でお相手を探すことになりますから、出会いのチャンスは狭まります。

婚活とは「人生の伴侶」を探すこと

婚活とは、毎日の生活を営む相手を探すことです。そして、新しい家庭の文化を作っていく「作業」です。変化に順応できる、何か起こっても肯定的に受け止め挑戦しようとする姿勢、など生活能力のある方が人生を共にする伴侶としてふさわしくありませんか?

女性に多いですが、会っても「ときめかない」、とか「ドキドキしない」とか過去の恋愛相手と今のお相手を比較し、元カレよりときめかないという理由で、せっかくのご縁をお断りするケースもあります。

元カレよりいい人と結婚したい?!

いつまでも過去の恋愛経験や自分の理想、自分の思い描いた人物像を基準としたお相手選びの婚活では、いつまで経っても結婚相手は見つかりません。そのような人はいないのです。

同じ屋根の下での共同生活、その後の人生をいかに「運営」していくのか、結婚を「事業」のように見るならば、必ずしも結婚相手を探すのに「恋愛感情」が必須ではないことがお分かりになるかと思います。

昨今のテレビや映画、ドラマの影響で「恋愛の延長に結婚」が描かれていますが、ご自分が「どのような人生、どのような結婚生活を送りたいか」という視点から「逆算してお相手を探す」という姿勢が地に足がついた婚活だと思います。恋愛感情が先行していない分、冷静に人生設計を描くことが出来るのではないでしょうか。

とかく、婚活は、お相手へ様々な条件をつけたがるもの。条件をつければつけるほど出会うチャンスは狭まります。その条件は、あなたの人生に本当に必要なのでしょうか?

ご自分が願う人生、結婚生活に本当に必要な条件(項目)とは何か?あれば越したことはない程度の条件、不安を解消するための条件に過ぎなかった、と気が付いたら余計な条件はそぎ落とすこともできはず。

お相手に対する条件が少ないほど、出会うチャンスは広がります。これまで出会えなかったのは、もしかすると、あなたの結婚観が曖昧だったため、あなたの人生には不要な条件にこだわっていたせいかもしれません。

あなたが結婚に何を望むかを明確にし、どうしても譲れない点は1つか2つ程度にして、もう一度お相手を探してみると、今まで組めなかったお見合いが組めるようになったりするものです。