結婚を前提に出会う「お見合い結婚」は、好きになった延長に結婚へ至る恋愛結婚とは違うので、戸惑うこともあるかもしれません。事前に職業や学歴、年収、家族構成など分かった上で出会うことであったり、交際期間が決まっていることなどです。

では、気になる婚前交渉は、どうなのでしょうか。

その可否についてまとめた記事です。

結婚相談所における「お泊まり」の見解

結論から申し上げると、結婚相談所で出会った男女の婚前交渉の可否は、その結婚相談所の規約に寄って異なります。

一般的に健康な男女は、年頃になれば性交渉を求めるものです。性交渉を持つタイミングは、会ってすぐのカップルもいるでしょうし、交際が深まってから、あるいは、結婚してからというカップルもいるかもしれません。

双方が同意していれば、いつ性交渉を持つのか、そのタイミングは、お二人で決めたら良いでしょう。

とは言え、たまに耳に入って来るトラブルがあります。

交際中のふたりのデートが遅くなり、男性が自分の自宅へ泊っていくように女性に言い、そのまま男性の自宅へ上がり関係を持ちました。

交際中のお泊り

女性側の言い分:「無理やり乱暴されました。」
男性側の言い分:「合意の上です。」

これ、仲人はどうすることもできません。
女性の言い分が本当だとすれば犯罪です。相談先は警察や弁護士です。

その後、女性が警察に行かれたのかはわかりませんが、結局、どちらも交際を解消し退会してしまったそうです。この問題は、女性側が気を付けるしかなさそうです。

女性は、その気がないのなら終電に間に合うように帰宅し、密室で男女ふたりきりになるのは避けたほうがいいですよね。うちの会員さんたちは大丈夫だと思いますが、自分の言動が招く結果を予測できない大人は困ります。

女性の皆さん、これから、妻になって母になっていく方もいるでしょう。将来、娘さんに教えてあげないといけないのです。

また、恋愛経験の少ない男性は、すぐに勘違いしやすい傾向にあります。

「交際に入ったから結婚だ!」「デートしているということは俺に気があるんだ!=ホテルに行こうかな」など稚拙過ぎます。

自分の都合の良い様に解釈しないで、大切なお相手ならば聞いたら良いと思います。「嫌だ」と言ったら無理強いしないで下さいね。嫌われます。

「婚前交渉」は自己責任で

婚前交渉とは

結婚前の男女が性関係を持つことです。現代の男女は、結婚前にそのような関係になる場合が多いですから、この言葉の意味が解らない方もおられます。今から50年ほど前までのお見合い結婚が主流だった頃は、性交渉を持つことはその相手との結婚が前提だった風潮がありました。

今は、自由恋愛が主流ですから、婚前交渉がむしろ当たり前となっている風潮ですね。結婚相談所で出会った男女の婚前交渉は、禁止なのでしょうか?

婚活における婚前交渉は禁止?

もちろん、合意の上で関係を持つことは、当会では違反には当たりません。

大人ですからね。そういった相性を結婚前に知っておきたい方もおられますので、特段、推奨はしておりませんが、当会では大人のふたりに任せております。

ただし、お別れになった場合に「妊娠してました。どうしましょう?ミタさん」と言われても私は関与致しません。そこもお考えになったうえでお相手と交際を深めてください。

結婚相談所では婚前交渉を禁止している?

「婚前交渉そのものを禁止している」ということではなく、結婚相談所で出会った2人の婚前交渉は、「成婚退会」=「ご成婚料のお支払い」と関わってくるので注意が必要です。

結婚相談所によっては「婚前交渉」や「宿泊を伴う旅行をした場合」は「成婚退会(=成婚料のお支払い)」扱いとなる相談所があります。

当会の場合、「成婚退会」とは「男性がプロポーズをして女性が受けた時点、つまり婚約」の段階、または、「同棲を開始した時点」で「成婚退会=成婚料のお支払い」となります。

ですので、当会の場合は、婚前交渉(お泊り)で成婚料は発生いたしません。

どのタイミングで婚前交渉を持っていただいても、問題はございません。結婚しようとする大人のふたりのすることですから、関与しないと言った方が適切です。

「婚前交渉=成婚料の発生」は、結婚相談所によって異なりますので、あなたが、入会しようとする結婚相談所が「婚前交渉(お泊り)を成婚扱いとみなす結婚相談所」なのか否か、入会前に確認をしておくと安心でしょう。

婚前交渉以外にも気を付けたいこと

お泊りに限らず、交際中に起きるすべてのことは自己責任です。まだ、結婚する気持ちが固まっていない段階では、高価なプレゼントを贈ったり、受け取らない方が無難です。

あげる側は、交際終了(交際お断り)となってしまった場合も想定して、それでもプレゼントしたかったら差し上げて下さい。でも、大抵、交際がお断りになった場合に「返せ」と言い出す男性がおられますよ。

また、お金の貸し借りも後々トラブルにつながります。「どうせ、近い将来一緒になるんだから」と交際が順調な時は、そのような考えになりがちですが、まだ夫婦ではないのですから、そこはけじめを持って交際した方が無難です。

婚活詐欺のニュースを見聞きしたことも多いと思います。お見合いして、まだ交際の期間が経ってもいないのにお金の相談を持ち掛けられたら、疑った方が良いでしょう。

結婚詐欺

「結婚詐欺」とは、相手の「結婚したい」という気持ちに付け込んで金品を搾取する犯罪です。ニュースや周りで見き聞きした事例としましては、

  • 「結婚相手には、いつもきれいでいて欲しいから」と言われ、美顔器や美容機器、健康食品の契約をさせられた。
  • 「親が、生活に困窮していて暖房機器が買えないから」「子どもがお金に困っていて学校で使うパソコンも買えない(シングルマザーさん)」などと言われ、お金を援助して欲しいと払わされた。
  • 「一緒に住むつもりだから、新居の頭金を出してもらえないかな」と言われ、現金を渡すと音信不通になってしまった。

大切に思っている相手ならなおさら、お金の相談はできないものです。もちろん、本当に突発的なことが起こって、お金に困っているのかもしれませんが、その場合、結婚どころではないでしょう。それでも、相手を愛していて、金銭的に助けてあげたいと思うのなら、それはあなたの自由です。

結婚しようとする大人のふたりがすることは、仲人はもちろん、誰も責任を持つことはできません。

婚活は突然、交際終了になることもある

交際が順調に進んでいると思っていても、そう思っているのはご自分だけ(特に男性に多いです)で、ある日突然、仲人から「交際終了のお知らせ」が来たら、残念ながらその交際はおしまいです。

「一緒に旅行に行ったのに」「高価なプレゼントをしたのに」「泊ったのに」・・・そのお気持ちはわかりますが、交際終了になりましたら、仕方がありません。

お相手に「考え直すように言ってくれ」という男性も多いですが、残念ながら「交際終了」の回答を頂きましたら、速やかにお相手の連絡先を削除し、その交際は終了になります。このルールに違反しますとペナルティとなります。

ですので、「交際終了はいつでも起こりうる」ということを忘れずに、特に、女性の皆さんは、婚前交渉やプレゼントの授受も含めて、男性に過度な期待を持たせたりせず、ご自身の気持ちに応じて身体的な距離を上手に図りながら、賢く交際を深めていって欲しいと思います。

結婚の意思が固まったら、その変わらぬ意思を形にした「婚約指輪」をお送りするのが一番です。特に女性はもちろん、その親御様が安心されます。高島屋さんなど有名百貨店で販売している宝石を鑑定している所の鑑定書が付いている品質が確かな婚約指輪が半額でご準備いただけます。