日本が「少子・高齢化」社会、と言われて久しいです。
高齢者とは「65歳以上」を指し、高齢化社会とは、総人口の14%以上が65歳以上である社会を言います。日本が高齢化社会に突入したのは、1994年です。

2019年9月の総務省統計局のの推計によると、高齢者の人口が総人口に占める割合は28.4%です。

もはや4人に一人を越えて、3人に一人が高齢者、という社会になりつつあり、「お年寄りをいたわってくれる年齢層」が少子化で少なくなり、高齢者と言えども「生涯現役」、可能な限り「自分のことは自分でやる」能力が必要になった時代を迎えたと言えるでしょう。

その中でも「独り暮らしの世帯」が高齢者人口に占める割合は男性13.3%、女性21.1%となっています(2015年、内閣府発表)
元気に「独り暮らし」をするには、認知症をはじめ、病気にならないように心身共に健康であること、そして、食べていけるだけの経済力が必須です。

しかし、独りだけの生活は、気楽な反面、何日も誰とも話さなかったり、食事も食べたり食べなかったりなど、刺激が少ない単調な生活になりがちで、心身共の健康を維持するのは簡単ではありません。

そういった長寿社会だからこそ、シニア(50代以上)世代の婚活が増えています。65歳以上の方々から見れば、50代は、まだまだお若いです。

50代で婚活を諦めるのは早すぎます。初婚再婚に関わらず、結婚を望む方は、持病が少ない50代のうちから婚活をスタートした方が有利です。

人生80年、もう一度結婚を考え始める人が増えている

厚生労働省が2019年7月30日に発表した簡易生命表によると、2018年の日本人の平均寿命は男性81.25歳、女性は87.32歳です。

「男女とも80代まで生きる」ということを前提に、人生設計を立て直さなければならない時代を迎えていると言えるでしょう。

寿命が延びた分、伴侶に先立たれたり(ボツ1と言うそうですね)、離婚(バツ1、バツ2)したり・・・という方々も婚活を始める時代になりました。

死別や離別で「独身」である方とは別に、50歳前後で一度も結婚をなさらない方々の割合は、2035年には男性30%、女性20%になるだろうと推計されています(国立社会保障・人口問題研究所)

50歳前後で独身の方は、今は珍しくなく、独身貴族なんて言葉もあるように時間やお金が自由に使える良さがあります。それぞれの価値観ですから、そのような人生も良いと思います。

アラフィフ世代は人生の折り返し地点

40代後半から人生折り返し地点を過ぎ、50歳になる頃には持病の一つ二つが出てきたり、親の介護のため退職をせざるを得なかったりと人生の節目を迎え始めます。

それまでは、気力体力に任せて独身生活を謳歌されていた方や結婚するつもりがなかった方でも、体調の変化や親の老いといった現実に直面し始めるこの頃に、改めて、結婚について考え始めたり、実際に婚活を始める方も出てきます。

婚活したくても、婚活できない事情が出てくる

ここで、スムーズに婚活を始められる方はラッキーな方です。

早い人で50代を迎える頃、50代も半ばを過ぎれば、ご自身の健康に問題が出てきたり、親の介護の問題で仕事を辞めざるを得ない男性も出てきます。

結婚相談所では無職の方はご登録できません。生活ができないからです。また、結婚しようにも、介護をしている男性の元に嫁ごうとする奇特な女性は、そう多くはありません。それまでに、恋愛関係にあるお相手がいれば「支えてあげたい」と思って、結婚するケースはあります。

しかし、お相手がいない方は、探すこと自体が難しくなってきます。

お見合い結婚は釣書で選ばれる結婚です

仕事に邁進してきて、そろそろ結婚を、と考え始めた矢先に失業やご病気、親の介護などで「結婚はあきらめました」とおっしゃる50代男性が少なくありません。

特に、親の介護で離職した場合は、社会的なつながりが切れ社会から孤立しやすくなります。孤独に毎日、幼子のような「親」のお世話をする毎日・・・そんな中で「結婚したい」とかすかに思っても「こんなところに来る嫁はいないよな」と、現実はあきらめざるを得ない状況の方々が少なくありません。

本当にあきらめたのかどうかは別として、そう、ご自分に言い聞かせているようにもお見受けします。

 

子どもの縁談を壊す子離れできない親

一方、まだ介護を必要としない元気な親御さんも「子どもには結婚して欲しいんですよ」と言いながらも本心は、「息子(娘)を手離したくない」母親は意外に多いものです。

50歳過ぎて独身の方々は、男女問わず、かつて「結婚を考えた相手がいた」が「親の反対で断念した」とおっしゃる方々が少なくありません。

「そんな仕事している男性と結婚するなんて」とか「そんな女性はうちの嫁にふさわしくない」など、結果的に親が子どもの縁談を壊し、年だけ取ってしまった子どもに今頃になって「誰でもいいから結婚して欲しい」と言っている親御さんの多いこと・・・

また、息子さんも、お母さんが元気なうちは家事一切をやってくれますから、結婚の必要性を感じないのかもしれません。

しかし、通常、母親は先に逝きます。定年までは「会社」という居場所(=必要とされる場所)があるからいいですけれど、定年を迎えたら、まったく社会との接点がなくなりご自分の「居場所」は、ご自身で作らないとありません。

孤独になりやすい男性、女性は友人を作るのが上手

その点、女性は、趣味やボランティア、地域の交流などで積極的に社会とのつながりを持とうとするのがお上手なようです。

男性の場合、要職にあった方ほど、肩書が無くなった時点で人との交流が途絶えてしまうケースが多いです。(あなたの人格というよりは)その肩書だったから、人が集まっていた、という現実に直面する訳です。そこからが本当の「自分探し」、あなたの本当の肩書を作っていかなければなりません。

本当に「私」を必要としてくれる相手や場所を探す、築くという観点で「結婚」をして「家庭を築く」という選択肢は大いにアリでしょう。お子さんがいなくても、ペットを飼ったり、お2人で旅行に出かけたり見聞を広げるのは、シニアとなった今だからこそできるスタイルなのかもしれません。

シニア婚活は、元気なうちに始めるのが有利です

私は既婚者ですが「結婚しない」人生ももちろん尊重いたします。ご自身の価値観ゆえに「結婚しない」という選択と「本当は結婚したかったけど様々な事情で結婚をあきらめた」とでは意味合いが違います。

もし、「結婚したい」というお気持ちが少しでもあるのなら、いくつの方でも応援いたします。当会には70代の会員さんも婚活しております。スマホを巧みに操っておられます。

ご自身がご病気になるとそれだけで婚活は難しくなります。持病がある方より健康な方から選ばれるからです。婚活を始めるには、少しでも収入があり、少しでも健康である「今」が最善な時です。

シニアの婚活の始め方

シニア婚ならではの良さもあります。親御さんを既に見送っているので「親の介護の心配がない」、再婚になるけれど「子どもは独立して別世帯を営んでる」のは強みの一つです。

ただ、独立しているとはいえ、お子さんがいる場合は、相続の問題が後々発生しますから、予めお子さんとの認識の一致は重要です。その場合は、事実婚を選択するケースも出て来るでしょう。

婚歴が有る方は成婚まで早い

シニア世代は、いろんな経験をしてますので器が大きく柔軟性がありますし、相手を尊重しながら生活を楽しめるのが強みです。特に、離別死別に関わらず婚歴が有る方は、「結婚」というものをよくご存じですから、結婚に過度な期待を寄せない分、成婚へ至るのが初婚の方より早いです。一回目の結婚の時に、一度は大きな決断をしていますからね。

恋愛結婚でもお見合い結婚でも方法は色々あります

効率よく結婚相手を探すには、結婚への本気度が高い方々が集まってくる結婚相談所での婚活をお薦めします。駆け引きを楽しみたい方=恋愛を楽しみたい方は、趣味やサークルなどのお仲間として知り合って、恋愛に発展させることも可能でしょう。

結婚相談所での婚活は、交際期間が6ヵ月と決まっていますから「長々お付き合いした挙句のごめんなさい」がないシステムです。恋愛が遠回りだと思う方は、結婚相談所での婚活をお薦めします。言いずらい「お断りのお返事」は仲人がいたしますし、ご面倒なお見合いの場所や日時の設定も全て仲人がいたします。

まとめ

人生は80年になりました。

50歳を境に気力体力が衰えてきたり、親の介護の問題や自身の介護についても考え始める人生の節目を迎えます。そういった理由でシニアと呼ばれる50代以降の婚活が増えています。

60代、70代の方よりもお若い50代で結婚をあきらめる必要はありません。結婚をしたい方は、結婚への本気度が高い人が集まる結婚相談所で効率よく結婚相手を探して、「ご自分を必要としてくれる」伴侶を探し、豊かな第二の人生を送って下さい。

初婚でも再婚でも独りで悩んでいては時間がもったいないのでお気軽に無料相談をご利用ください。