女性は、結婚相談所でお相手を探す際に「年収400万以上から」と検索する方が多いです。

今は、非正規雇用の男性も増え、年収が低くても「正社員」というだけでもありがたいご時世です。正社員は、年収が高くなくても手当や福利厚生、賞与などもあります。

一概に、年収の金額だけでお相手を探すことは、本当に良いご縁を逃している気がします。

この記事は、男性の年収に囚われるお相手探しではなく、夫婦二人で力を合わせて世帯年収という観点からお相手を探してみませんか?という提案です。

年収400万以上の30~40代男性で「独身は3割」という事実

2014年に発表された労働政策研究・研修機構の「『若者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状』(https://www.jil.go.jp/institute/siryo/2014/documents/0144_01.pdf)図表1-5 年齢段階別にみた有業・無業状況、個人年収別有配偶率(在学者を除く)」によると

年収が、400~499万円の30~34歳の有配偶率(=既婚率)は、 63.8%、35~39歳で71.4%、40~44歳 72.9%です。

年収が、500~599万円の30~34歳の有配偶率は、72.1%、35~39歳で79.3%、40~44歳で78.3%です。

婚活会員の大半は30~40代ですが、この数値より、年収400万以上の30~44歳までの男性の7割は、既に結婚しているという事実がわかります。

つまり、残りの3割を婚活女子たちが奪い合うという構図が、今の婚活事情です。

これってかなり厳しくないでしょうか?これから婚活する女子、婚活中の女子の皆さんは、この事実を認識することが婚活の第一歩となります。

年収の高さと既婚率の高さは相関しているという定説があります。年収400万は、4~5年ほど前までは独身男性の「平均年収」と言われていたのですが、今や、年収300万代の独身男性が過半数を占める時代ですので、年収400万も高収入?と言える時代に入りつつあるのかもしれません。

世帯年収400万以上を目指せる相手としての伴侶探し

ここ数年前から言われてきたことですが、婚活女性の皆さんは、婚活アプリや婚活サイトでお相手探しの検索をする時に「年収400万以上」と入力はしないで、もっと言えば、年収は「こだわらない」を選択した方が良いのかもしれません。

「年収400万以上」では、出てこなかった男性のプロフィールを読んてみることも新たなご縁があるはずです。「自分に合いそう」という男性が見つかるかもしれません。

探し方に一工夫する、と言いますか、今の時代や現状をお相手検索時に反映させることも婚活難民にならないためには必要な策だと思います。

年収400万では「子どもが生まれたら生活できない」と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

子育て世代には、自治体によっていろいろな手当や助成、減税などの優遇措置があります。

年収以外にも子育て世帯は様々な優遇制度を受けることが出来る

自治体(の財源)にも寄りますが、医療費無料、給食費無料、今は、保育料、高校の無料化、私学助成など、子育て世帯への優遇制度はいろいろあります。保育園で遊ぶ赤ちゃんそれらの恩恵を受けるには、世帯年収の制限がありますから、なまじ年収がある世帯は、それらの恩恵を受けることができません。財源は税金ですから、助成いただける世帯もあれば、年収700万以上辺り(自治体によって違います)からそのような助成は受けられない世帯もあります。

後者の方が、「引かれる税金も高くて助成も受けられない」で大変かもしれません。私は、お金の専門家ではありませんので、ぜひ一度、お住いの自治体や将来住まわれるであろう自治体のサイトなどを見て確認すると良いでしょう。

情報は武器です。子どもが増える毎にお給料の手当てが増えたり、自治体からもお祝い金をいただけたりもします。そのような、知っていれば受けられる社会資源の存在を知らずに、「年収400万じゃ子育てできない、生活できない」といつまでも、少数派の年収の高い独身男性を争っていては、時間の浪費です。年収にこだわらないだけでも、お相手は見つかります。

結婚生活の将来が不安

お金は稼げば得られますが、流れた時間は取り戻せません。結婚してからの方がやることはたくさんあるのです。

婚活のファッションやデートのおしゃれなお店などの情報収集も大切ですが、福祉や社会資源についても、ぜひ、お調べになると良いでしょう。知らないから、わからないから不安になるものです。

「結婚した後、生活ができるかどうか不安」「子どもが生まれたら生活していけるのかが不安」と言って、婚活の一歩が踏み出せない方も居ます。結婚してもしなくても先のことは誰にもわからないのです。

考えても答えの無い将来のことを考えるよりも、今できることをした方が賢明です。

まとめ

景気が悪い時は、将来に対して不安になるものです。結婚は、力を合わせて生活していくためにするものです。

今の時代、男性だけの収入では生活できない時代です。共働きでの生活を基本としながら、子どもが生まれれば自治体からも様々な優遇措置がありますから、あまり先のことは心配し過ぎなくても済むように、この機会にお住いの地域の子育て世帯に対する社会資源・サービスについても調べてみましょう。

そして、力を合わせて家庭を運営していけそうな人を見つけましょう。お手伝いいたします。