「申し込まれた」「申し込んだ」どちらであっても、お見合いが組めたことはラッキーなことです。
お見合い当日は「結婚式」の次に大切な日です。「将来の伴侶」となるかもしれないお相手様に初めてお会いする日だからです。
だからこそ、押さえておきたいマナーやタブーがあります。お見合いから交際につながるためには何に気をつけたらい良いのでしょうか?
今どきのお見合い
今のお見合いは昔と違って料亭などの畳のお部屋ではしませんし、親や家族も同伴せず、本人同士がホテルラウンジなどのカフェで1時間程度お茶を飲みながらお話しをする、といったカジュアルなものです。
そして、コロナ禍の外出自粛に伴い、オンラインお見合いが2020年4月より、推進されました。自宅に居ながらにしてお見合いができる、さらに気軽にお見合いをすることが出来る時代を迎えました。
気軽にお見合いができるようになったことは良いのですが、お見合いはお見合いです。お見合いの目的は成婚するため、成婚するためには交際しないといけません。お見合いの目的は「交際に入るため」です。
「この人にまた会いたいな」「もっと会いたいな、もっと知りたいな」と思っていただくためには、清潔感のある身だしなみに気を付けることは最低限必要ですが、社会人としての振る舞いや会話の内容も大切です。
お見合いでお相手に好印象を残すには
お見合いで挨拶すらできない方がいます
緊張しているのはわかりますが「あ、どうも」しか言えない男性が意外と少なくありません。
まず名乗りましょう。「山田 太郎です」そして、せっかくあなたのために時間を作って下さったのですから「今日はお忙しい中、ありがとうございます」「お会いできるのを楽しみにしていました」と言いましょう。ここまでは挨拶です。気乗りしないお見合いだったとしても「お会いできるのを楽しみにしていました」は言いましょう。
仮に、写真より見劣りしていた、実物を見てがっかりしたとしても、露骨に顔や態度に出すのは失礼です。結婚しようとしている社会人です。1時間程度のお時間、楽しい時間になるように振る舞うのは当然です。
カフェでお見合いの場合
男性は、さっさと先に行ってしまわずに女性のペースに合わせて歩きましょう。店内では先に女性を座らせます。間違ってもご自分が先にドカッと座らないでくださいね。100%嫌われます。
ドリンクのオーダーは、さっさと自分の分を頼まずに、まず女性に「何になさいますか」と聞いてあげて下さいね。オーダーの際は、女性と同じものを注文なさった方が心証が良いです。女性は「私に合わせて下さったのかな」と嬉しく思うものです。
お会計は、当会は女性の分も男性がお支払いするのが決まりです。女性は、ケーキなど勧められてもドリンクのみにしておいた方が無難です。食べに来たわけではありませんからね。そして、もちろん、お礼は丁重になさってください。ホテルラウンジのコーヒーは雰囲気代込みですから高いのですよ。
自宅でオンラインお見合いの場合
カメラのアングルが下からにならないように設置しましょう。怖い人に見えます。スマホやタブレットは顔と水平に設置しましょう。黒っぽい服装は、顔映りが不健康そうに見えますので、白っぽいシャツがよいでしょう。襟がついていたほうが、きちんとした印象を与えます。
そして、背後に洗濯物はぶら下がってませんか?パソコンを利用されると壁紙(バーチャル背景)を設定できます。
モバイルでは、Androidはバーチャル背景に対応しておらず、iPhoneも本体が古い場合は対応していません。2020年4月現在、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X(以降)の端末でしたらバーチャル背景を設定できます。
動物園や水族館の壁紙や動画もありますからネットで探してみて下さい。緊張していたお相手の顔もほころび会話も弾みます。「今度、一緒に行きましょう」と言えたらいいですね。
長々と話し続けていませんか?
お見合いの時間は、1時間と決まっている訳ではありません。もちろん盛り上がったらその後、場所を変えて食事に行くのも構いませんが、初対面で緊張して疲れてしまいますので1時間くらいで切り上げた方が良いです。
特に、女性は、「つまらなくても楽しそうに」しています。その様子を真に受ける男性が多く、「女性は喜んでいる」と思って長々と話し続けてしまう男性が多いです。
そして、「お断り」の返事だった場合、「楽しそうにしてましたよ?」とお断りのお返事が納得できない方も居ます。
お見合いで話す内容は、釣書に書いてあることを基本に
相手を呼ぶときは、下のお名前(〇子さん)と呼んだ方が、距離が縮まります。釣書には、「職種」や「本籍地」が書いてありますから、お仕事の話や出身地の話もできます。家族構成も載ってますから、「僕も兄がいるんですよ」と話すこともできます。
事前に釣書の内容は暗記しておくと、1時間程度なら話すことには困りません。相手を知りたいという思いで、かといって面接官の尋問のようにならないように聞き出す感じが良いです。そうすれば、男性ばかりがベラベラ話すことは防げます。女性は「話を聞いてもらいたい生き物」ですからね。
お見合いでの会話は明るい話題を
お相手の結婚相談所の料金や仲人さんに関する話は、タブーです。お相手は「婚活の同志」ではありません。
また、最初から「自分のすべてを知ってもらいたい」という想いから、マイナス的な話をする方がおられます。病気については釣書に書いてますから、お相手様がそのことについて気になるのなら、お相手様の方から聞いてこられます。聞いてこないことまでペラペラと話すとお相手様を余計に不安にさせます。
不幸な?過去の話など、お見合いでする必要は全くありませんし、何よりもお相手様に「次も会いたいなぁ」と思っていただけるはずがありません。
そして、女性から敬遠されるのは「マザコン」です。
無意識のうちに「母が・・・」「母は・・・」と何度も母の話を持ち出す男性がおられます。
暗にお相手様に「うちの母の様になって欲しい」と要求しているように受け取られます(要求しているのでしょうけれど)
母は母、お相手様はお相手様です。「相手へ要求する」方は敬遠されます。まして、初対面で要求するのは嫌われるだけです。
初対面で、まだ、結婚するかどうかもわからない段階で「転勤先についてきてくれますか」など、聞くのは辞めましょうね。先のことは誰もわからないですから、初対面で言われても返答に困ります。
お見合いで連絡先の交換はしません
「また会いたいな」と思ったら、「僕からは断りません。またお会いできたら嬉しいです」と別れ際にそう伝えましょう。交際に入るというお返事は、お互いの仲人を通じての返事が「正式な返事」となります。お見合いの場所で盛り上がって次に会う約束をしたとしても、仲人からの返事が「お断り」になる場合もあります。
まとめ
お見合いの目的は、次の段階、すなわち「交際」に入るためです。
「また会いたいな」と思っていただけるように、マイナス的な話題は避け、お相手様を気遣う振る舞いに徹することです。
袖が触れ合うのも何かのご縁、せっかくのお見合い。ジャッジするような目でお相手を見るのではなく、良いところを見つけ、ご自分の価値観と合いそうかどうかを見ながら良い時間にしていただきたく思います。