たくさんの結婚相談所にお話を聴きに行っている方々が、私の元にも来られます。

「私の対応」がご自身の望むホスピタリティを満たすかどうかチェックしておられるようです。そのような方々は、メールや電話での態度ですぐわかります。

残念ながら、そのような方々は婚活でも苦戦する方々です。どういったタイプの方々が、縁遠いのかをまとめた辛口記事です。

「お客様扱い」の弊害

お客様は神様?!

「お客様は神様です」とは、演歌歌手・三波春夫さんが最初に言った言葉らしいですが、現在、皆さんが解釈している内容とその真意は随分と違うようですね。

『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。ですからお客様は絶対者、神様なのです』(「三波春夫オフィシャルサイト」様より)

「神様の前で歌う」という神聖なお気持ちで藝(※オフィシャルサイトで「芸」の字をで使っておられないのも深い意味があるのでしょう)に向き合っておられ、お客様を神様だと思っておられるわけです。

ところが、「客を」神様のように丁重に扱え、といった間違った解釈が広まってしまい、果てはクレーマーを生み出してしまった訳です。

「サービスを提供する側を見下す」という「勘違い」消費者がはびこってしまいましたね。

コンビニエンスストアの「お弁当を温めますか?」「おしぼりいりますか」「お箸いりますか」は、そろそろ辞めた方が良いと個人的には思います。

他人様に何かを「やってもらって当たり前」という勘違いの人種を増やしてしまうからです。

お世話になる立場のはずなのに

初対面で相手に要求する

婚活業界でも、そのような痛い婚活者さんと時々、出くわします。仲人へ要求する勘違いの痛い婚活女子

このような素行の方は、頂戴するお問合せの電話やメールでかなりの予兆があるので、その時点で失礼させていただいております。

「面談は新宿で」と申し上げているのに「○○(自分の最寄り駅)でやって欲しい」、入会面談の事前に「ホームページの○○と○○はご一読いただけましたか?」と聞くと「読んでません」、挙句の果てには、私に「忙しいので手短に説明して下さい」と言われた時には、開いた口が塞がりませんでした。

このお仕事を始めた頃は、そんな痛い方々の面談をうっかりしてしまったこともあります。

面談をしても意味がないのに、です。

なぜかと申しますと、仮に、ご入会になったとしても、クレーマー会員になる可能性が大きいですし、そのようなお人柄では、お相手からもお断りされる可能性が高いからです。

特別扱いや「私を」もてなすことを望む

お会いしたところで、結婚相手として他の会員さんにはご紹介できない方々ですので、お会いしても時間の無駄となってしまうため、現在は、面談自体、お断りさせていただいております。

実際、その痛い婚活女子さんは、喫茶店でのご面談のお会計の際に、ご自身のお茶代までも私に払わせようとされました。これにはビックリいたしました。「ご自身の分は、お支払いください」と申し上げましたが。

通常、入会面談では婚活希望者さんが仲人の分もお支払いして下さいます。なぜなら、ご自身の「結婚相談」でわざわざ仲人に来てもらっているからです。

中には、親御様に多いですが、お世話になりますからと菓子折り持参で来られる婚活者さんもおられます(※菓子折りは不要です)そのような思いやりやお心遣いのできる方は、やはり婚活もスムーズで、お相手様にも気に入られていきます。

話は再び、その痛い婚活女子さん。確かに美人さんでした。

きっと、20代は、モテたのでしょう。ご馳走してもらって当たり前で通用していたのかもしれません。しかし、そのまま歳月が流れ気が付けば40歳間近。

焦って、私のところへ面談依頼の連絡をしてきたはずなのに、その言動。苦笑いで帰って参りましたが、貴重な時間を無駄にしてしまった自分が情けなかったです。

可愛くて許されるのは20代までです。人としての思いやりがない30代、40代は「痛い」だけです。まず、ご結婚相手として男性から選ばれません。

自分の都合に他者を合わせようとする

また、お見合いは、「他県の方がわかりやすい駅近のホテルのラウンジや喫茶店で行なっております」と申し上げると、「自分が使う路線の駅直結の百貨店の喫茶店にして下さい」とか、「当会は事務所を持たないから低価格で婚活ができるんですよ。だから、面談は喫茶店で行いますが2人分のお茶代のご負担をお願いします」と申し上げると「どうして仲人さんのお茶代まで払うんですか?」と言った女子も居ました。

では、何故、一度も会ったことがないあなたに会うために、私が電車賃やあなたのお茶代まで負担して、あなたの結婚相談の話や身の上話を聞かされないといけないのか教えていただきたいものです。

だから、きっと、今までご縁がなかったんだろうな、と妙に納得します。

結婚希望者さんは「お客様」ではありません

私は、結婚希望者さんを「お客様扱い」は致しません。それを不快に思われる方は、他社をお訪ねになることをお勧めいたします。

なぜなら、結婚は、ご自身の問題だからです。結婚して「いただく」ものではありません。

婚活は、断ったり、断られたり色々あります。生涯の伴侶を見つけるのですから、多少の痛みも伴います。

結婚相談所に入会しても、待っているだけでは、ご縁はありません。ご自分から積極的に申し込んだり、ご縁がなかった場合は、気持ちを切り替えて、前に進むことが必要です。

塾と一緒です。塾の先生が、逐一、励ましの電話をしてくれるでしょうか?また、逐一、あなたの愚痴を聞いてくれるでしょうか?塾の生徒はあなた一人だけではありません。ご自分の都合の良い時に「いつでも話を聴いてもらえる、聴くべきだ」と思っている方もいます。

良い先生とは「今のままだと志望校に入れないよ」と客観的に見た現実、時には厳しいことも必要ならばハッキリと言ってくれる先生が良い先生です。力不足の場合、浪人したくないのなら、ワンランク落とすことも提案するかもしれません。

生徒は、主体的に勉強をして、分からないところは先生に聞く。そのアドバイスを素直に実践する方が志望校合格をたぐり寄せます。婚活も全く一緒だと考えております。

結婚相談所の数だけ、そのサービスもございますし、ご自身との相性もあるでしょう。色々なサービスを望むのでしたら、相対的に料金も上がりますので、そこも踏まえて、ご自身の活動をする場所を決めることをお勧めいたします。

お見合い結婚をするなら、一件でも多くお見合いをすることにフォーカスした結婚相談所が良い結婚相談所だと思います。

そのような結婚相談所は、きれいなパンフレットやきれいな都心のオフィスではないかもしれません。枝葉に目を奪われず、あなたにとって何が一番必要なのかを見極める力も人生には必要です。