プレゼントはよく考えて

自分の都合の良い様に考えがち

結婚相談所には、「いい人がいれば」「価値観が合う人がいれば」「フィーリングが合えば」すぐにでも結婚したい、という心づもりの方が入会してきます。

とは言っても、お見合いをして、そのお相手と価値観が合うかどうかを知るためには「交際」してみないとわかりません。

その交際の結果、「結婚する」または「(この人と)結婚しない」という結論に至ります。

このことは、40歳前後の大人なら理解しておられるだろうと思っておりまして、私は、開業当初は改めてその説明などしておりませんでした。

しかし、実は、理解されていない会員さん(特に男性)が少なくないことを目の当たりにしました。

「結婚相談所には真剣に結婚を考えている人が入会しているはず。自分とお見合いしたということは、自分と結婚前提なんだ」など思い違いしておられる方がいます。

「思い込みが激しい」「ご自分の思いが強い」のでしょうね。

このように、大分、考え方が飛躍されている方がおられます。本当にいろいろな方が入会してこられます。

交際してみないと価値観が合うかどうかはわからないのです。また、お見合いから交際に入ったからといって、すべて成婚までいくわけではないのです。

ご自分は、その交際が順調だと思っていても、ある日、仲人から「交際終了です」と連絡がある場合もあります。

「結婚相手としてふさわしいかどうか」を見極めるための「交際」ですから、見極める期間(当会は最長6ヵ月)が必要です。その期間、交際した結果、結婚の約束=婚約(プロポーズの受諾)で成婚退会となるのです。

「返せ」というなら最初からあげないで

にもかかわらず「交際に入ったから結婚だ」と思い込み(男性に多いです)、いきなり高価なプレゼントを渡す男性もいたりします。

純粋に彼女を喜ばせたくて自分の真心でプレゼントするのなら構いません。

しかし、残念ながら「交際終了」の連絡を仲人を通じて受けたとたん「交際中にプレゼントしたものを返して欲しい」と言い出したりするんですよね。

だったら最初からあげないほうがマシです。

女性も、その気がないのに(まだ、気持ちが固まっていないのに)思わせぶりな態度を取ったり、高価なプレゼントを受け取ることは、男性に結婚への期待を抱かせるだけとなってしまいます。

期待を抱かせた分、万が一、交際をお断りする時には「返せ」「お金を払え」などのトラブルになる場合があります。

プレゼントとは「物」ばかりではありません。「数か月先の旅行やイベントの予約をする」という行為も同様です。

万が一、交際終了となり、予約していたイベントのチケットなど、無料でキャンセルできない場合、「キャンセル手数料を払って欲しい」「チケットを買い取って欲しい」と仲人へ訴えてきた男性会員さんがかつておられました。

交際中のトラブルは、基本的に仲人は関与致しません。結婚しようとする二人のこと。交際の結果「お別れ」する可能性だってあるのですから、どのような結果になったとしてもトラブルが起きないように、スマートにお付き合いしたいものです。