特に40歳過ぎた子どもが結婚しないとなると、親は深刻に悩むものです。

交際相手がいるのかいないのか、結婚に対してどう考えているのか、親子だから聞けない場合が多々あります。

かと言って、「様子を見よう」と思いながら、今日ここまで来てしまった親御さんが多いこと。

結婚生活をするのは、息子さん本人なので、息子さんが「その気になるように」親ができることをしていくしかありません。

私は、結婚相談所を運営している仲人ですので、以下は、どのように親御さんと取り組んでいるのかをまとめた記事です

親御さんから結婚しない息子さんについてのご相談

当会は、結婚しない40代、50代の息子、娘をもつ親御さんからのご相談もよくあります。ご入会は、お子さんの同意がなくても可能です。入会申込者は「親御さん」の名前でお申し込みとなります。

ただ、もし、お見合いが決まったのにお子さんが「行かない」となると、お相手や仲人さんにご迷惑がかかるためペナルティーが発生します。今後、お相手をご紹介できなくなります。最低限、お見合いが決まった時は「必ず行く」ということだけ親子間で確認できていれば、私も安心してお相手を探すことが出来ます。

本人が了承していなくても親が入会できます

具体的な事例をご紹介いたします。
お母さんが息子さんのために当会へご連絡下さり婚活することになりました。お母さんは必死でありますが、肝心の息子さんは婚活に積極的ではありません。最初は「勝手に結婚相談所に頼んで」と文句を言っていたようですが、お母さんが「自分が逝った後の息子の将来が心配だ」と息子さんにお話しし了承してくれました。

私は「ミタさんからお見合いが決まったと連絡が合ったら必ず行く」ということをお母さんから息子さんへ念を押すよう説明し婚活スタート。

この息子さんは職業柄、女性との出会いはなく家と職場の往復です。

お休みは月5日のみのため、体を休めて終わり。

なかなか出会いを求めて外出する気力体力なんてありませんが、お母さんの後押しと息子さんに辛うじて「結婚しておいたほうが親も安心するかな」というお気持ちがあるためマイペースで婚活中です。

お見合いに行くのは本人

当会にはこのようなケース、親御さんからお問合せいただき(可能であれば後日、お子さんご本人と面談)マイペースで婚活をされている会員さん方が多いです。

ご本人に婚活に対して積極的なお気持ちがないため、ご自身では、お相手を探したり「お見合いのお申込み」は、しません。そのため、私が息子さんと「釣り合いの取れた」女性を探してなんとかお見合いが組めるように動きます。

仲人の使命は「お見合い」を組むことです。まず、男女が会わない限り結婚はできません(当然ですよね)

結婚生活していくのも本人

代理婚活はどうでしょうか

結婚しない息子・娘に代わって親がお見合いをする代理婚活(親親婚活)も盛況のようです。親が望む「婿像」や「嫁像」で相手を探しても、当の息子や娘が望むタイプかどうかは全く別問題です。

代理婚活の参加者は、増えているものの実際の成婚率は、1%台という話を聞きました(現在、出典を探しています。ちなみに結婚相談所の成婚率は総務省発表10%、日本仲人協会は15%)

親が、息子の結婚を願う理由は「孫の顔を見たい」「自分が亡くなった後、心配」など、「親の気持ちの都合」である場合が多いです。

前提として、お子さんは、お子さんの人生なのですから、親の願いや希望、理想を子どもに押し付けて欲しくないと私は思います。

息子が結婚しない理由

お子さんが結婚しない理由というのがある場合もあります。それは、「両親が不仲だった」「友人が離婚した」といったケースを見てきて、結婚に希望を持てない場合が少なくありません。

特に、親の影響は大きいものです。親が、子の多感な時期に離婚再婚を繰り返してきた場合、結婚や理想的な家庭というイメージを描くことが出来ず、自分の人生に結婚があるとは思えません。運よく恋愛できそのまま結婚できればラッキーですが、仕事上出会いがなく、恋愛下手、オクテ、引っ込み思案な息子さんでしたら、普通に考えて結婚は難しいでしょう。

また、親が「早く結婚しなさい」と言いつつも「(長男として)私の老後は、考えてくれてるの?」など二重拘束(ダブルバインド)したり、過干渉・過保護なお母様方が少なくなく、結果的に息子を「結婚させない」ケースもあります。

まずは、息子さんの幸せを願うこと

息子さんが、様々な理由で結婚をしたがらなかったとしたら、それも尊重するしかないと思います。息子さんが「決めたこと」が親御様の理想と違ったとしても、受け入れられる親御さんであるかどうか、これは非常に重要な問題だと思います。

親御さんが「息子の結婚相手を紹介して欲しい」とご連絡を下さった場合、なるべく早い段階でご本人に会うようにしております。そして、結婚したいお気持ちがあるのか、結婚に対して何が不安なのか、など直接、息子さんに伺うようにしております。

一つ一つ丁寧に説明をし、「婚活したいです」とご本人のお気持ちが確認できましたら、以降、私と息子さんとで直接連絡のやり取りをしますし、その後の婚活の状況も、私からは親御様にはご報告は致しません。

息子さんの結婚だからです。

元々、結婚に対して積極的ではないため、成婚までお時間がかかるのは致し方ありませんが、少しでも「結婚したい」というお気持ちがあり、こちらの提案に乗っていただけるのなら、いくらでも応援しております。

動かなければ年を取るだけです。そのうち病気になったり失業したりすれば、いよいよ結婚は難しくなります。

結婚したい気持ちになってきた息子さん

先の男性会員さんは、在籍2年でお休み期間が半年(お見合いでちょっとしたアクシデントがあり嫌なお気持ちになってしまい、お休みしておりました)、活動期間は実質1年半でお見合いした人数は10人です。頑張っておられますね。

この会員さんは、「若い女性でないとダメ(自分より年上でなければ良い)」だの「離婚歴がある人はダメ(連れ子さんがいなければ初婚でなくても良い)」と柔軟な男性で、一切、文句を言わず決まったお見合いには、多少遠くても必ず出向かれます。

ご自分のこれまでは棚に上げて、お相手に対する注文や文句の多い親御さんやご本人さんですと縁遠いです。

まとめ

息子さんが結婚しない理由は、ご本人の価値観や結婚以外に幸せを見出しているなどの場合もありますが、ご両親の姿を見て「結婚したい」と思えない、家庭に希望を見いだせないケースもあります。

まずは、その可能性があるかもしれないことを親御様は謙虚に受け止めていただいた上で、仲人である私と息子さんの仲立ちをして下されば、あとは、私が息子さんと一度お会いして結婚に対するご本人の意向を確認して進めて参ります。

息子さんのご結婚をあきらめる前に、一度ご相談下さい。無料相談はこちら