当会は「結婚相談所」ですので、「アプリ婚活」とは違って、結婚相手をご紹介するにも交際をするにも、プロポーズ(成婚退会)まで仲人が全て介在しております。もちろん、本人確認も入会面談時に対面にて(オンライン対面含む)仲人が直接いたします。

アプリ婚活は、仲人やアドバイザーなど「人」による入会時の面談やフォローがないため、気軽に、そして、リーズナブルな価格で利用できるのが魅力です。

今回のこの運営元は、身元確認を運転免許証などの「画像」で行っていたため、不正アクセスにより会員情報が流出してしまったようです

婚活している方にとって、また、お世話をする私たち結婚相談サービス事業者にとっても看過できない今回の問題についてまとめた記事です。

マッチングアプリ「Omiai」の個人情報漏洩の概要とその影響

恋活・婚活マッチングアプリ「Omiai」を運営する株式会社ネットマーケティングは5月21日、外部からの不正アクセスを受け、会員の情報が一部流出した可能性が高いと発表した。(出典:同社サイト、不正アクセスによる会員様情報流出に関するお詫びとお知らせ」より

omiai 流出
twitterより

同社によると、2018年1月31日から2021年4月20日の間に、年齢確認審査書類として提出された約171万人の運転免許証、健康保険証、パスポートなどの画像データが流出した可能性があるとのこと。

omiai 流出
twitterより

同社利用規約により、顧客情報に関して「10年間会員情報を保有する」と記載があることから、すでに退会した方の情報も流出した可能性があります。

万が一、運営会社の非で契約に何らかの問題があった場合、在籍していた会員記録が一切ないというのは、我々、事業者側としても困りますが、消費者保護法で、契約が取り消しできる期間は「5年」ですので、少なくとも5年は、顧客情報を保有せざるを得ないと思います。

omiai 流出
twitterより

twitterを見ると、omiaiサイトに「登録だけ」して、そのうち活動しようと思っていただけの方もいて「ただ、個人情報が流れただけ」というつぶやきや、

omiai 流出
twitterより

omiaiで出会って、やり取りしていた相手が、今回の件で退会してしまい(まだ、初期の段階でアプリ上だけのやりとり、お互いの連絡先などは知り得なかった段階?)お見合いの機会が損失されたとつぶやいている方もおられます。

ネットは便利なのですが、サイバー攻撃や不法アクセス、個人情報漏洩の心配が絶えません。

今回の問題点は、「データが暗号化されていなかったこと」が問題であるように思います。出典元:「婚活アプリで証明書の画像流出 「Omiai」、171万件(時事通信社)

個人情報が漏洩して困ること

どんな「個人情報」が漏洩したかにもよりますが、

  1. クレジットカードやIDなどの個人情報が流出した場合→不正利用による金銭的な被害の恐れ。
  2. メールアドレスや電話番号などが流出した場合→迷惑メールや勧誘の電話、架空請求やワンクリック詐欺などの標的にされる。

今回のOmiaiの件は、「免許証のコピー」が漏洩したようです。免許書のコピーには、姓名、住所、生年月日が記載されています。

これらの情報が漏洩して懸念されることは、女性の場合は防犯上、不安ですね。

また、何らかのアカウントを作る際に、本人確認として運転免許証などの画像添付を求められた際に、本人に成りすまされてアカウントを作成される懸念があるかもしれません。

当会の個人情報保護の取り組み

当会が使用しております「日本仲人協会」のシステムは、個人情報の送信の際には「SSL」というセキュリティーシステム(送受信しているデータを暗号化)を利用しております。サーバーは厳重に運用・管理され、ハッキングや自然災害などによるデータ漏洩の心配はございません。

当会の入会時の面談では、本人確認(生年月日、名前など)のために「写真付き」の身分証明書として運転免許証やマイナンバーカード、パスポートのいずれかをお見せいただいております(コピーは頂いておりません。その場で返却しております)

自営業の方のみ「所得証明書」、医師、税理士などは婚活で立場上有利になりますので「国家資格証」など提示いただき、いずれも「目視確認」のみ、コピーは頂かず、その場でお返ししております。

「独身証明書」に関しましては、有効期限が3カ月のため、3カ月ごとに再取得するのなら、その有効性がありますが、入会時に頂いたままであれば、「婚活期間中ずっと独身である」という証明にはなり得ませんから、当会では、独身であることに間違いない旨、書類にサインを頂くことをもって独身証明書に代えさせていただいております。虚偽申告があった場合、顧問弁護士に対応をお任せしております。

加盟団体である「日本仲人協会」の指導に基づき(協会は監督省庁である経産省の指導に従っております)、会員さんから「必要以上の情報を収集しないように」ということから、婚活者さんの家族構成は、親兄弟の生死のみ必記、住所・年齢・住居地などは任意記載となっております。

婚活者さん本人の情報の取り扱いに関して

入会面談時では、「結婚相手を探す」という人生を左右する事柄を扱う関係上、ご本人の勤務先や所得、学歴、健康状態、身長・体重、新興宗教の有無、障害の有無は、入会面談時に仲人がヒアリングします。

会員検索サイト上には、

  1. 名前は仮名で登録
  2. 身長・体重
  3. 新興宗教の有無
  4. 障害の有無
  5. 住所は「市」で留め、東京23区は区名は非表記「東京23区」と表記
  6. 勤務先名は出さず業界業種のみ記載
  7. 雇用体系は正社員、公務員、派遣社員、などと表記
  8. 生年は必記、月日は任意
  9. 学歴は高卒、大卒、専門卒、のみ表記。学校名までは任意記載
  10. 趣味
  11. 資格・特技
  12. 家族構成は、親兄弟の生死のみ必記、住所・年齢・住居地などは任意記載

サイト自体には、本名・住所・生年月日が掲載された免許証などの身分証明の画像は一切、添付や保存はありません。ですので、仮に、ハッキングされたとしても(そんなことはありませんが)漏洩してもご本人だと特定のしようがありません。「顔」と「生年」、居住「市」は漏洩しますが、本人特定はほとんどできないと思います。

小さい市の場合は、「図書館勤務」「消防署勤務」と書いては個人が特定される懸念があるので、「教育系サービス業」「地方公務員」などと表記します。

電話番号は、交際に入った段階でお相手へ仲人よりお伝えしますので、記載しません。

顔写真は、「日本仲人協会会員専用サイト」に掲載されます。顔写真がないと選びようがないので、掲載せざるを得ません。稀に「私の顔写真は載せないで、でも男性たちの顔写真は見せて下さい」という方がいますが、その考え方自体がおかしいので、そのような方は当会では入会不可とさせていただいております(自分は出したくないけど、相手のは見せて、って超自己中ですよね)

複数の結婚相談所団体との会員共有は、しておりませんのでご安心ください

結婚相談業界には「コネクトシップ」という、「日本仲人連盟」さん、「パートナーエージェント」さんなど他、数社が加盟している「婚活事業者間の会員相互紹介プラットフォーム」があり、会員数5.2万人!と謳っておられます。

私が加盟する日本仲人協会は、個人情報の漏洩を防ぐ観点から、どの仲人団体、結婚相談所団体ともそのような提携は結んでおりません。

「登録会員数が多い」という見せかけのメリット?に惑わされないでいただきたいものです。

登録会員数が多ければ、出会いのチャンスが多いように「錯覚」しますが、結婚相談所のシステム上、どうしても「年齢が若い女性」と「年収の高い男性」が有利です。そのため、そうではない方は、むしろ登録会員数が多ければ「埋もれてしまう」=「一度も検索されない」確率が高いのです。

「たくさんの中から選べる」人は、一部の選ばれる資源(男性は年収や身長、女性は年齢や容姿)をお持ちの方のみです。

婚活の出会いは、たった一人で良いのです。その「たった一人」を探すのに、何万人もの会員は不要です。

お一人で悩まず、お気軽にご相談下さい。